大学学部時代、新人哲学教員が張り切って
哲学カフェを主催したことがあった。
私も興味があるので参加してみたが
とりあえず自由に発言すればいいということで
一人の参加者が「死」について話題を提起し始めた。
親類の「死」に直面して死というものを考えさせられたというものだったが、
そこに一人のまあ哲学を独学でめちゃくちゃ勉強している学生が割って入ってきて
「そんなものは哲学の話題じゃありません。デリダの話をしましょう」
同じ学生とはいえども、哲学にぼんやりとしたイメージを持つ人と
哲学ガチ勢ではなかなか話が合わんなあと思って
その回はグダグダで終わってしまった。
哲学カフェは数回行われたが、
色々試行錯誤した上で
結局無くなってしまった。
なかなかむつかしいものがある。