水谷晨という作曲家がいる。
詳細はX(旧Twitter)で探せばわかるのでそちらを参照していただきたいのだが
彼の作品を聞いた後の感想を綴っていきたい。
これは「間」の美学と言ってもいいほど、「音と非音の音楽性」というものが表れているように思う。
こちらは副題の通り「差異と反復」ということだが、
その名の通り、一般の音楽に見られる同一性(例えば同じサビのメロディが反復される)とは違い、差異が表現されている。
しかも単なる繰り返しではなく、毎回異なる仕方で現れてくる反復が見事に表現されていると言ってもよい。
こちらも「差異と反復」的なモチーフのように思える。
水谷氏の音楽性には哲学が含まれているように感じた。
今はヘーゲルを読んでいるらしいが、ヘーゲルを批判したドゥルーズの立場から
同一性をまさにモティーフとしたヘーゲルに還るとどのような音楽が生み出されるのか。
今後の活躍に期待したい。