2019年10月になって
ようやく就職活動に本腰を入れて取り組めるようになった。
その頃、正直に言って大学の就職支援センターは
あくまで学部生・修士生向けのものであって
博士課程の就活に向かないのではないかという思いはあった。
だから、年齢的にも転職活動の一環としてやるべきだろうと思い
転職エージェントに登録してみることにした。
転職エージェントに登録したのち、面談に呼ばれた。
最初に受けたのは不動産のお客様対応コールセンター
なんでこの職を紹介されたのかよくわからないまま
まあTOEICの資格手当があったので受けてみたのだった
初めての面接
女性の方が応対され
私の履歴書を見ながら
経歴を一つひとつ聞いてくる
一番気に掛かられたのは
修士課程から博士課程までの1年間の空白期間だった
当時は修論を書くのに疲れ、一年休みたいと思ってギャップイヤーを取っていたところだった
一応近所の店でバイトをしていたのでそれを説明
あとは適当に志望動機を聞かれ
通りいっぺんのありがちな回答をする
結果は落とされた
まあ当然だろう
今更コールセンターに勤める道理もない
それから転職エージェントが紹介してくる求人を見てみるも
どれもパッとしなかった
なのでやはり学生なら大学の就職支援センターかと思い
大学に来ているハローワークの職員に相談してみたところ
転職エージェントはあまりよくない、というか私向きではないと諭された
仕方がないので再び大学ベースで求人を探すことに
次に応募してみたのは
高校生の進路相談系の仕事と予備校のチューターだった
大学院に行ってるし教育関係ならまだ勝算はあるんじゃないかという算段だ
結果、予備校のチューターは落とされてしまった
やはり年齢だろうか
だが高校生の進路相談系の仕事は面接に呼んでいただいた
これは嬉しかった
そして面接
行ってみたら割とこじんまりとしたオフィス
確かに従業員が二、三十名程度の小規模の会社なので
ちょっとアットホーム感があっていいなと思った
面接に当たったのはその会社のボスみたいな人だった
結構私の経歴をおもしろがってくれた
英語力もTOEICを雑にとはいえ点数を取っていたので評価され
人柄も評価していただいた
また、バンドやるのが好きでって趣味欄に書いてたので
どんな音楽が好きなのかと聞かれたので
「ウチの◯◯さんはエックスが好きで、紅とか聞いてるよ」と
好感触だった
最終的にまあ他の人も受けてるので
選考するからちょっと時間をもらえると嬉しいけど
とりあえず本気でやる気があるんだったら連絡してきてと言われた
帰って彼女に感想を伝え
いい感触だったところでテンションが昂った
もう決まったんだなと 意外と就活が早く終わるんだなと安心しきっていた
しかし初めてなのであろうことか少し悩んでしまった
今でも覚えている
火曜日に面接を受けて木曜日にやりますと連絡した
だが水曜日にもっとやる気のある人が来て
とても強い熱意をもって働きたいと言ったのでその人に内定を出したと
僕は泣いた