ようやく私が師と仰ぐネオ高等遊民先生の
『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』(以下、ネオ哲学史)を読み終わりました。
読後感としては大変すばらしいの一言に尽きます。
これだけの人数の哲学者を過不足なく紹介できる
ネオ民さんの調査力はハンパないものと思われる。
特に私の専門にするあたりの領域の記述は
十分に満足のいくものだった。レポート課題なら優をあげるだろう。
また、分析哲学(英米哲学)と現象学(大陸哲学)の対立があるが
ネオさんは両者を公平に取り上げている。その点でも大変評価ができる。
大学で哲学を専攻する学生や大学院受験を目指す者にとって
いい教材になるのではないだろうか。
ちなみに同時並行して斎藤哲也氏編の『哲学史入門』(NHK出版)も読んでいるが
ネオ哲学史との相乗効果は半端ない。
こちらもⅢ巻まで読み終えたらレビューしたいと思っている。
すでにⅠ巻を読み終えたが、その時点での評価は120点である。
とにかく2024年は哲学史研究にとって重大な年になることは間違いないだろう。
今後、哲学史研究がますます盛り上がることを祈っている。