遥かなる旅路へ〜初期キャリア研究者としての雑感〜

私は一介の哲学徒であるが

会社勤めもしている社会人だ

あまり会社勤めをしている人間が

「社会人」という言葉を使うと

大学人から「われわれも立派な社会人だ」

と怒られが発生するからあまり使わないようにしている

 

それはそれとして

会社勤めはあくまで大学院卒業後のつなぎとしているにすぎないというのが

本音であるが

会社員になってしまった今、

あまり非常勤の話とかそういうのが来ないという困った事態になっている

 

実際、生活を考えても

会社を辞めて非常勤を掛け持ちする生活となると

なかなか難しいものがある

 

だからできれば業績を積みまくって

一発逆転で常勤講師を狙うしかないと思っている

 

だが現在非常勤で食い繋いでいる若手研究者も

何年も常勤になれずに彷徨っているように思う

 

私のようなある種安定した立場で

常勤講師を狙うのは彼らに悪いのではないかと

気が引けるところもあるが

勝負の世界というのは非情なので

そうも言ってられないのだろう

 

学会開催地から自宅へ戻る道すがら思う

私はこれからどこへ向かうのだろうか と

 

会社員をそのまま続けているということはありえないだろう

もしかすると在野の物書きとして

一旦仕事を辞めて一筆書籍を書くかもしれない

私はいつでも書かせてくれる出版社を待っている

いかにしてヒットするかを常々考えながら思索をめぐらせている

 

とはいえ哲学と商業は相容れないところもあるので

私はあまり商業的なことを考えずに

純粋に哲学に貢献したいとは思っている

 

だから大学に所属することにもこだわらないし

もしかすると田舎の山に安い一軒家を買って

自給自足で晴耕雨読の生活をするのかもしれない

 

とにかく私は真理を追究したいだけなので

どんな状況にあろうとも 思索を重ねるだけだ