2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘーゲル『精神現象学』読了

隙間時間に読んでいた ヘーゲル『精神現象学』上下巻、熊野純彦訳、ちくま文庫を ついに読み終えてしまった。 精神現象学 上 (ちくま学芸文庫) 作者:G.W.F.ヘーゲル 筑摩書房 Amazon 精神現象学 下 (ちくま学芸文庫) 作者:G.W.F.ヘーゲル 筑摩書…

〆切と時間

時間があるから〆切があるのではなく〆切を作るために時間概念が生み出されたのではないか — スフィンクスさん SPHINXTHAN (@Sphinxthan) 2025年5月8日 〆切が先か時間が先か 鶏と卵のような問題に思えるが 時間というものはそもそも持続するものであって 空…

チー牛という言葉の誤謬について

チー牛という言葉がある 元々はチーズ牛丼を特盛で食べるやつはこんなイメージだろうと 書かれたものらしいが転じて非モテ、ブサイクなどをそのように呼ぶことになっているらしい。 だが、チー牛のキャラと絵のイメージに違和感を持っている なぜならチーズ…

出版編集者は実力を舐めてかからないことが大事

出版編集者は相手の実力を舐めてかからないこと、これが大事。 素直に格を上げていこうと努力する人は、助けてもらえる。 素直さがない人は、逆に実力がある人から見捨てられて終わる。 これを理解していることが、実力をつけるチャンスの差である。 実力者…

SNS時代にこそ基礎教養を

SNSやYoutubeなどの配信で「バズるレース」に参加させられることに、 飽きたり疲弊したりして離脱するケースが出てきている。 そもそもの話、根本的に「バズるけど基礎がない」というのは、どこかでネタ切れを起こし頓挫してしまう。 そこでSNS時代にも基礎…

博論執筆のための精神修養

あくまで人文系の話だが 博士論文を書くためには 大変な労苦がかかる 何よりも読む文献の数が多かったり 理系みたいに実験とかチームワークがなくて 孤独になって病んでしまったり ペースメーカーがなかったりと 様々な苦境に立たされながら 博士論文を仕上…

石が降っても槍が降っても

たとえ石が降ろうと槍が降ろうと 立ち向かえる精神を鍛錬することが必要だ 知的活動はある意味においては 体力のいることであり 筋肉を鍛えなければ強くはなれない 真理を探究することを諦めるようでは まだまだ体力不足と言える まずは1日 スクワット 腹筋 …

人気若手研究者哲学論文集ばっかり

最近、世の中で出ている哲学関連の編著には 主題の一貫性などなく ただ人気若手研究者の書いた文章が 雑多に並べられているだけの 論文集になっているような気がしてならない。 人脈で執筆者を集めるのだから 当然、売れるためには人気の若手研究者が書いた…

心の底から笑いたい

今週のお題「最近いちばん笑ったこと」 今週のお題はこれである。 だが、私は基本的に人付き合いするときは いつも愛想笑いばかりなので 心の底から笑うということはない。 笑いはしないが 他人に嫌がらせや迷惑をかけたときは 愉快な気持ちになる なぜなら…

神なき世界で哲学をすること

日本人が西洋の哲学をやるにあたって 一番の障害になることは「キリスト教文化圏」にいないことだ 特に昔の文献になればなるほど 「神」が頻出してくるのであり 我々日本人はそこで読むのをやめてしまう それでは日本人に哲学はできないのか そんなことはな…

SNS時代の節制論:思ったことを正直に言わない術

相手の核心をついて論破する輩がいる 特に「論破」なるものがなんだか流行っている今の時代 なんか正しそうなことを言って相手を黙らせれば 勝ち確みたいなところがある そういう人に限って 「正直に言っただけじゃん」という反論をする 正論かもしれない で…

引きこもり道:白い肌を保つために

今週のお題「日焼け対策」 もうすぐ夏 日焼け対策が必要な時期がやってきた だがそんなに悩むことはない 日焼けを防ぐもっともよい方法 それは太陽の光を浴びないこと すなわち自宅に引きこもっていることだ 夏のビーチ オキニのビキニで 男女が触れ合う 海…

コンクリート(concrete)=具体

道という概念がある 自然は人間に道を与えなかったが 人間が人為的に地球上の至るところに街を作り そして街と街をつなぐ「道」をつくった だが「道」というだけではまだ抽象概念に過ぎない 何かと何かを連結させるという概念を「道」と呼ぶだろうが、 具体…

日本哲学会@立正大学 2日目

日本哲学会2日目である。 裏番組では、 『初期キャリア研究者支援ワークショップ 「哲学研究者の多様なキャリア形成を実現するために―学会 に求められること 」 』というものがやっていたが すでに編集者、書き手、ブロガー、ツイッタースーパースターなど…

日本哲学会@立正大学 1日目

今日は年に一度の哲学大イベント 日本哲学会に参加してまいりました 学会は概ね、東京→地方→東京→地方→東京...のローテーションで開催されるので 東京に来たときしか行けないので、東京で開催されたら必ず行くようにしています。 聴講した一般発表の詳細は伏…

ハイデガー『ヒューマニズム書簡』第10節を読む

philo1985さんの哲学ウニベルシタス=哲じゃがにて 次回、ハイデガー『ヒューマニズム書簡』第10節を主題とするらしいので 予習がてら私なりに読んでまとめてみた。 タイトルは「存在論・倫理学を超えて存在の思索へ」となっている。 80. エーティック〔=倫…

ジュリアン・バッジーニ&ピーター・フォスルの仕事

ジュリアン・バッジーニ、ピーター・フォスルといえば 『哲学の道具箱』『倫理学の道具箱』といった 哲学・倫理学系のキーワード集で有名だろう 哲学の道具箱 作者:ジュリアン・バッジーニ,ピーター・フォスル 共立出版 Amazon 倫理学の道具箱 作者:ジュリア…

勁草書房の哲学・倫理学書ベスト5を発表!

皆さーん お元気ですか? 私の、否、私たち哲学・倫理学研究者が好んで読む 勁草書房の書籍 私もかなり集めてますが 持ってる中でベスト5を発表したいと思いまーす!!! 第5位 第4位 第3位 第2位 第1位 おわりに 第5位 『達成としての知識』ジョン・…

学術出版社編集者に戻ります(仮)

今年に入ってから無職で フリーランスの書き手を目指していましたが な、な、なんと、あの哲学・倫理学系研究者なら 誰もが知っている勁草書房様が編集者を募集しているのを見つけました! 編集部、業務部(営業・制作)正社員募集 - 株式会社 勁草書房 これ…

ゴールデンウィーク2025年の思い出

今週のお題「ゴールデンウィーク振り返り」 今年のゴールデンウィークは11連休だった だが禁欲的な私は遠出もせず ただひたすらに自宅にこもって 書物を読むことに専心していた。 そしてツイッター&ブログ活動である 私はフリーランスに近い働き方をしてい…

自戒:バズるための努力が足りない

バズるための近道などなく 常に最善を尽くしてバズるのを待つしかない とにかく量である この程度のツイート数ではまだまだ足りない もっとバズるために数打たなければならない

若手の権威を怒らせるとアカポスに就けなくなる

就活ブログに書いたんだが何だか覚えていないが 一応民間就職を目指すのと同時にアカデミアへの就職を目指していた時期はあった アカデミアへの就職とは言っても当時は今よりも業績も貧弱でコネもなく とりあえず公募で受けるしかなかったのだが 僕がアカポ…

プライドの高い執筆者を相手にすること

出版社編集者をやっていると、 もしくは編集者になったことがわかると 長年まったく連絡すら取ってなかった 知人程度またはそれ未満の人から書かせてくれと突然連絡が来ることがある 基本的に持ち込みというのは 余程魅力的な企画でない限り 検討することは…

憑依型研究者という存在

哲学研究というのは一般的なイメージとして 研究対象とする思想家の思考を一歩離れて調査・解釈するものというのがあるが 研究対象そのものに没頭もしくはその対象になってしまうという 憑依型研究者というのがいる 論文を書くときになると まさにその哲学者…

ゴールデンウィーク後の平日

私は無職だから関係ないが 連休後の平日は勉学も仕事もやる気が出ないだろう そんな時にオススメなのが やる気スイッチだ やる気スイッチを押す方法はただ一つ 精神統一をして光が見えたらそこに飛び込むのみ ゾーンに入れる スピリットは 存在を超える

淡路島牛丼という快楽

淡路島といえば 派遣会社のパソナが移転したことで有名だが 私がかつて行った淡路島では牛丼がとにかく美味かったことを覚えている www.awa-gyu.net 意外と淡路島の牛丼は穴場で 本当においしかった。 美味しかったとしか言いようがない。 youtu.be みんなも…

読書家には誤読する権利がある

読書をして、アウトプットにつなげることは、単にその本に沿って技術を身につけるだけではない。 本を読むことはタイムマシンに乗ることと同義である。現実歪曲空間に誘われることであり、教訓という名前の洗礼を受けることであり、自分の世界の境域を広げる…

数字でわかる速読の技術

速読をしたいと思っているアナタに耳寄りな情報 今すぐにでも始められる速読方法を教えます。 まず200ページの本があるとします 速読すればどれくらいの時間で読めるでしょうか? 実は1時間もかからないのです! その秘密を小学生でもわかる簡単な算数で教え…