難波さんの本が立て続けに出るので読んでみました。
前回は『物語化批判の哲学』ということでおもしろく読んだ。
今回は「締切」についての本だ。
ただ残念ながら今回の本は刺さらなかったというかnot for meであった。
なぜかというと、私は締切を守れなかったことがほぼないからである。
というよりも守れなかった締切は締切とは見なさない傾向にある。
難波氏は締切と人生の時間との齟齬によって分析をしているが
私には人生の時間しかありえない。
まあそもそも身近な話で言えば、
日本の学会は投稿論文の締切なるものが設定されているようだが
国際誌にはそんな概念はない。いつ出してもいいようになってることがしばしばである。
そして、自分のタイミングと合った内容の依頼がきさえすれば
その仕事の締切こそが真の締切である。
出版編集者をやっているとわかるが、
こちらで設定する締切はまず守られることはない。
ないといえば大袈裟で20%~30%ぐらいは締切を守る人がいるが
そういう人はこちらの締切とその人の人生とのタイミングがたまたま合致しているだけだ。
基本的に研究者というのは自分の締切=真の締切を設定しており、
そのタイミングこそが本当の締切なのである。
締切という概念にはあまり意味がない。
好きなようにやればいいのだ。
自分のペースでやっていこう。
僕は世界のペースと自分のペースが合っているだけの
とても運がいい奴なのだ。
さて、難波さんといえば
次はこんな本が出るらしい。
こちらは楽しみにしている。

